私の「ネコリグ論」 その5
2013年 03月 12日
私の「ネコリグ論」 その5
●ライン
ネコリグはフィネス(繊細)な釣りであるから、私の場合、ラインは「感度」を最重視する。ラインは伸びなければ感度がよいと言える。ではPEか?となるが、そうでもない。感度は、ルアーとロッドティップ間のラインがゆるんでなく、ピンと張った状態が一番よい。しかしPEは表面張力が強くて水面に浮かんでしまう部分が長くなる。しかも比重が軽過ぎて、水中では上方向きに大きなたわみが発生してしまう。だから、PE=感度が最もよいとは一概に言えないのだ。私のネコリグの使い方に対しては不向きである。さらにPEは透けてないから、バスにラインの存在を悟られやすい。そして、私が気にしている糸鳴り・水切り音が大きい。よって私はPEを使わない。
結論を言うと、ライトリグでのフィネスな釣りでは、フロロの細いラインが圧倒的に有利である。ラインブレイクを考えないのなら、ラインは細ければ細いほどバスは釣れると私は思っている。で、私は「BAWOスーパーフィネス」をネコリグに使っている。このラインは、ライトライン特別設計でフロロにしては操作性がよい。プレッシャーの原因となる糸鳴り・水切り音を抑えた設計にもなっている。ちなみに、フロロ素材は抜ける光の屈折率が水に近いため、水中でラインが目立ちにくい。私は4.0ポンドを使う。私の技量では4.0ポンドが限界だ。
さて、前述のフックとは、ダブルクリンチノットで結ぶ。パロマーノットが最強だという人もいるが、クリンチノットをダブルにすることによって、ダブルクリンチノットが経験上最強だと思う。間違っている人がいるが、アイに掛ける部分をダブルにしないと意味がない。
●ロッド
おおよそ15年前にネコリグを知ったと前述した。ある釣り仲間から教えてもらったのだが、その人はネコリグを「インスパイア・エアリアル」で使っていた。私もそのロッドが欲しくなったが、当時の私の感覚ではとても高価なロッドであったため、買うかどうか迷っていた。そうこうしているうちに、その名竿をさらに軽量化し、ショートストロークでもフッキングできるように設計され、50アップでも耐えうるパワーを付けた高感度ロッド「テムジン・エアリアル・ハイパフォーマンス」がリリースされた。私は何も考えず、そのリスキー(破損のリスク)なロッドを手に入れた。使ってみて驚いた。シェイキングでは、手首を大きく動かすことなくティップのみで繊細に操作できるウルトラライトティップだった。しかも、ティップから4番目のガイド付近(ベリー部分)にしっかりとした張りがあって、とてもフッキングしやすかった。さらにバスが乗った時に、そのベリー部分がじわじわと曲がって行き、最後のパット部分は細いくせにパワーがあった。これが可変テーパーというものか!と思った。また、この可変テーパーは、キャスティング時でも、エクストラファーストテーパーでありながら、軽いルアーの乗りを非常に良くさせ、キャスト精度が格段に上がった。いつの間にか、私のネコリグ専用ロッドになった。事実、私の自己最大記録(58㎝/2800g)は、このロッドと上記フロロ4.0ポンドのネコリグでゲットしている。
さて、その6からは、このネコリグをどうやって使うのかを展開していこう。